mab-blogのブログ

教育内容を中心としたブログです。たまにライフスタイルについての考えなんかも書きます。

オンライン在宅学習塾を普及しよう

新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的に、各学習塾がオンライン授業の展開を急ピッチで進めていました。

 

しかし、緊急事態宣言解除に伴い、個人的には普段の「通塾スタイル」に戻ってきてしまうことに違和感を感じる。学校や他の習い事との両立を考えるならば、在宅で学習できるならばそのほうが移動の時間を取られないし、楽に受講できるだろうと考えるのだが、現場の多くの講師はそうは思わないらしい。

 

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確かにオンライン授業の欠点はある。

 

・授業への参加の有無は生徒側に選択されてしまう

・学習意欲のない生徒は画面を眺めているだけ

・自宅が映るため、プライバシーの保護を掲げる家庭の場合、授業中の生徒の様子が講師側から見えない

 

 

ざっと出しただけでも3つの欠点がある。これを全て解消することはできないだろうが、やはり移動の時間がもったいないことと、「講師の力量を測るバロメーター」「ブラック業界と言われている教育産業のホワイトカラー化」を実現するには、オンライン授業の継続は良い手段だと思う。

 

講師の力量を測るバロメータ

上記の通り、オンライン授業の欠点は「授業に集中できない生徒」の対策だ。

これは対面授業であっても同様で、形式がなんであれ「授業に集中できない生徒」というのは存在するし、変わらない。

勉強自体に意味を見出せていないのと、親に無理やり通塾させられていて、気がついたらルーティーンになっている生徒が存在する。

 

このような生徒の「モチベーション」を上げるには、講師の力量が試される。

どれだけわかりやすい授業をできるか、どれだけ噛み砕いて説明できるかがポイントだ。当たり前のことかもしれないが、ベテラン講師の多い学習塾業界ではこれができていないケースが多々あることを目にしてきた。

 

自身の指導を過信するあまり、生徒がついてきていないことをあまり考慮せずにガンガン突っ走るケースがあるからだ。長年の教務歴がこの過信を生み出している。

 

時代が変われば通塾してくる生徒の「質」も変わる。かつては成績中〜上位者が塾通いすると言った時代はあったが、現在は現学年の内容どころか、前学年の内容も理解がままならない状態で入塾してくる生徒もいる。

 

オンライン型の授業を展開することにすれば「学年の垣根を取り払う」ことも可能だ。

例えば学年は中学3年生だが、中学2年生の特定の単元の理解ができていないのであれば、その授業は学年を下げて受講することもできる。対面授業だと後輩と同部屋になってしまうが、オンラインであれば画面上は一緒であっても実世界では別の場所にいるため、それほど苦になることはないのではないだろうか。

むしろそのほうがその生徒にとっては有益な時間になる。

オンラインでの授業は講師の力量を測るだけでなく、生徒にとっても「授業を選択できる」メリットもあるので無駄を省く観点からも、今後の拡大を希望する。

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ブラック業界と言われている教育産業のホワイトカラー化

学習塾業界は言わずと知れたブラック企業の宝庫だ。

 

中小企業の割合が高いため、教務から日常の雑務までを講師が全てになっている。授業準備もままならない中で授業をして、営業活動に主軸を置いて生徒数を稼ぐことがメインとなってきている。

 

もちろん、企業として存在しているので、業績の向上は必要不可欠なことだが、様々な業務に圧迫されて、大切なことへの時間が削られていることが実情だ。

ここでいう大切なこととは「ビジネスの本質を考える時間」や「生徒獲得にはどのような施策が適切か」を判断することを指す。

 

管理職の立場にいる人間がそれはやることだが、現実はプレイングマネージャーが大多数なので、授業コマの多さでそれどころではない。そこでアルバイト講師を投入すれば授業のパフォーマンス力は下がり、自塾の評判が上がることはないだろう(稀に純粋に力の入った素晴らしい授業をしてくれるアルバイト講師もいるが、大半はテキストを読んで終わり)。

 

オンライン授業を導入することで、授業時間外の生徒対応はアルバイト講師に任せて自身は会社業務に集中する環境が手に入るのではないだろうか。

 

勤務時間を過ぎて深夜まで業務に追われることが美しいと思われている業界だが、現代社会にその風潮はもう合わない。自身の身を削っていることが生徒のためと思っているのかもしれないが、それで結果が出ていないのだから間違いだと気がつかなければいけない。

 

実際、オンライン授業で成り立っている企業もある。「アオイゼミ」はその代表格ではないだろうか。母体が「Z −KAI」なので単独の学習塾とは言えないが通信教育のノウハウを持って、オンライン映像授業を実施している。

 

在宅で大きなホワイトボードを持てる講師はそうは多くないだろうから、拠点を集結させることでそこをスタジオと化して仕舞えば教室維持費からも解き放たれて企業の財務的にも楽になるだろう。

家賃を支払うギリギリでやっていくよりかはよっぽど健全だ。

 

これからの学習塾は講師の働きやすさを考える時代に突入しているのではないだろうか。旧来の長時間労働が当たり前と思っている方は好きにやれば良い。

 

だが、それを見て部下も巻き込まれるような状況を生み出してはいけない。そんな塾がどんどん増えることを期待したい。